こんにちは。ideal きよさわです。
Beauty marketing対談では、ideal のパートナーである“キレイのプロ”をお招きしてビューティー業界のお仕事内容や愛されブランドづくりの秘訣をご紹介します。
ideal は“愛されブランドづくり”のために、well-beingな人や組織づくりが必要不可欠と考えています。今回の“キレイのプロ”では、社員一人一人が自身の強みや潜在能力を最大限に発揮できる組織づくりをサポートしている組織開発コンサルタントの松木さんをお招きして、組織開発の想いやwell-beingな人を育てる極意についてお話を伺いました。
「well-beingな組織・チームをつくりたい」「組織の活性化に取り組みたい」「組織風土の変革を目指したい」「社内に“1on1面談”を導入したいが何から始めればいいか悩んでいる」「“1on1面談”を導入したが上手くいかない」「社内コーチやメンターを養成したい」「外部メンターを検討している」という方にぜひご覧いただきたい内容です。
目次
コラボ対談者(登場人物)
ideal 清澤美子(きよさわ)。
“愛されブランドづくり”のための商品企画、その商品を販売するスタッフ育成のコンサルティングを行なっています。「喜ばれることに喜びを…そしてその先へ」をモットーにしています。ホームページはこちら。Instagramはこちら。
組織開発コンサルタント 松木幹一郎さん
東証1部上場の電気機器メーカーにて39年間勤務。
東京の組織長を務める中で、組織開発の礎を構築。現在は非常勤顧問として「組織開発」を支援。1on1ミーティングの導入支援を行い、社員の目標達成を支援する社内メンターの育成を手がけています。ホームページはこちら。 ideal「1on1面談」聴くプロプロフィールはこちら。
組織開発コンサルタントの松木さんとの対談内容
組織開発コンサルタントの松木さんとの対談内容を記事にまとめました。
現場営業のマネジメント力を活かし、セカンドキャリアとして組織開発をサポートするプロ!
idealでは、日頃、ヘルス&ビューティ業界やファッション業界の方々から組織の活性化、チーム力向上のために「 1on1面談」のご相談やご依頼をいただいています。より多くの皆様のご依頼に対応できるように、3月21日(火)よりidealホームページに「1on1面談」ページを開設いたしました。
※ideal「1on1面談」の詳細はこちら。
そこで今回は、“聴くプロ”としてidealに参画いただく、組織開発コンサルタントでありメンター&コーチとして活動されている松木さんに「1on1の魅力」や「well-beingな組織づくり」について伺います。松木さん、自己紹介をお願いします。
松木です、よろしくお願いいたします^^
電気機器メーカーに新卒社員で入社し、定年退職まで一貫して現場営業に従事してきました。
ずっと現場で営業のお仕事をされていたんですね!
全国各地でお仕事をされてきたと伺いましたが…。
ええ^^
実は福岡が地元なんですが、新人時代から中間管理職までは九州で過ごして、中間管理職以降は関西・東京・首都圏と異動して組織長を勤めてきました。
組織長というのは、どのような役職にあたるんですか?
営業のエリア長、いわゆる支社長ですね。
素晴らしいキャリアですね!
支社長として多くの社員の方々をマネジメントされてきたんですね。
はい、そうです^^
何人くらいの社員の方々とお仕事されていたんですか?
エリアによって人数は違うんですが、のべ1000人近くの社員と仕事をしてきました^^
それだけの人数の方々とお仕事していると、たくさんの喜びはもちろん、苦労もあったんじゃないですか?
いやぁ、本当にそうですね!
ここでは申し上げられないようなことも山ほどありましたねぇ。
多くの社員の方々を束ねながら、事業の成果を出していくことが支社長としてのミッションだと思いますが、どのようなことを工夫されていたんですか?
まず事業成果を維持・拡大していくのに、営業戦略や営業活動などのタスクをこなしていきます。それに加えて、社員とのリレーションシップにも注力して組織開発におけるチームビルディングを実践してきました。
当時そのようなことに取り組むことは大変だったんじゃないですか?
そうですね。会社の中では受け入れられないだろうと思っていました。
そうですよね。でも、「思っていた」ということは、何か展開があったということですか?
問題になるようなことも色々起こりましたし、リストラも何度か経験しました。そうした中で社内でも働きやすさや働く仲間の幸せを追求していきたいという動きに変わってきたんです。
組織の中にそのような動きが出てきたんですね。
まあそれでも、タスクとリレーションシップの両立は非常に難しい問題でした。
そうですよね。でも今まさにどの企業もwell-being経営に取り組んでいますが、松木さんはその足がかりを早い段階から築かれていたんですね。
まさにそうですね!
今、重要視されてきていますよね。
定年退職後はどのようなお仕事をされているんですか?
おかげさまで無事に定年退職しまして^^ その時点で自部門で展開してきた組織開発を全社的に展開してほしいという話が出ました。現在では、顧問として組織開発や1on1ミーティングの全社展開、そしてそれが浸透するような支援を行っています。
では、会社が時代についてきたということですね。
そうですね。トップの意向はそういう方針をしっかり打ち出してくれています。
いいですね!
じゃあ松木さんがやりたいと考えていたことが今まさに形になり始めているということですね!
そういう意味では承認されたということですね^^
現在は、元々いらっしゃった会社の顧問としてサポートしつつ、それ以外に社外の方々もサポートされているんですよね。
そうですね、社外でもIT企業やスタートアップ企業のサポートをしています。組織開発や1on1の社外メンターなどを実施しています^^
組織開発をしていく上で、1on1は切っても切り離せないツールですもんね。
ええ、その通りだと思いますね。
1000人近くの社員と関わる中で学んだ、well-beingな人を育てる極意
現在、松木さんはメンター&コーチとしても活動されていますが、上場企業の経営に携わっていた時に、既に1on1を導入されていましたよね。導入したきっかけを伺えますか?
そうですね…。組織開発の中の一つのコミュニケーションツールとして、1on1を学んで実践してきたんですが、振り返ってみると、私自身が課長となってから一人目と二人目のメンバーを育成できなかったんですね。
えっ、そうなんですね。
その反省から「自分が育ってきた経験を教えるだけでは人は育たない」ということに気づいて、人材育成を自己啓発で学び始めました。
すごいです!松木さんみたいな上司に出会いたかったです!
マネージャー自身が、自分が育ってきた経験を教えるだけでは人は育たないということを受け入れるのって、大変なことですよね?
そうですね。ただ一緒に働くメンバーには成長してほしいと思っていたので、それができなかったということは私にとっては結構大きな学びのきっかけになりましたね。
それが学びのきっかけだったんですね。そこから学びをさらに深めていかれたんですね。
まずは人の育て方や人材育成について勉強していきました。実際には独学で読書を中心に学んでいきましたね。その中で組織開発というものに出会ったんです。
なるほど。組織開発を学んでいく中で、現在役立っていることはありますか?
そうですね。私自身は現場からのたたき上げということで、様々な営業課題を克服してきました。実践者という自負もありましたが、だんだん担当する組織が大きくなるわけですね。
ええ。
また、どんどん担当する市場も変わっていったんです。地元である九州から、関西に行ったり関東に行ったりする中で、直接的で指示的なマイクロマネジメントでは通用しないという限界を悟ったんです。
確かに、社員一人一人に細かく指示を出していくことは限界がありますよね。
ですから自分が持っている知識や経験だけでは事足りないと感じるようになったんですね。自分が全てをマネジメントするよりも担当者に任せて、リレーションシップを中心に置くようにしていきました。
具体的にどのようなことをされたんですか?
ファシリテーションによる問題解決やメンバーとの相互理解から、個人の力よりも総合力の発揮へと舵を切っていきました。
なるほど!
一人一人のスタッフとの対話はもちろん、その対話から出てきた課題をチームメンバーで共有し、そしてさらにその課題解決にチームで取り組むということでしょうか。
そうですね^^
ファシリテーションというのはなかなかすぐにできることではないと思うんですが、どのように学んだんですか?
実際には独学を進めながら、組織として活動していこうという方向に進んでいきました。その中で、私以外のファシリテーターも増やしていこうということで、コンサルタントと契約して、ファシリテーター教育を社内で始めました。
ではコーチングのスキルを身につけるということもその段階から始めたんですか?
その段階では私含め他のメンバーもまだまだコーチングのスキルには至ってなかったですね。ファシリテーションのワークショップの様子を見ている限りでは、まだまだファシリテーター自身が質問力を高めないといけないなと感じていました。
そうなんですね。
そんな中できっかけがあって、コーチングのスキルを身につける必要性を感じて認定資格を取得しました。
資格取得したのはいつ頃なんですか?
3年前ですね。
そうなんですね!今ではコーチングの資格を取得して、それに加えてコーチを育てるための認定講師も取得されたんですよね。
はい。これは最近学びました。社内でメンターの育成を行っているところです^^
では今はご自身がコーチとして動きながら、コーチを育成するためのトレーナーのお仕事もされていらっしゃるんですね。
ええ、そうですね^^
特にどんな方を育成したいとお考えなんですか?
基本的には中間管理職の皆さんが多いんですが、私自身がコーチングをするのは30代の中堅リーダーなんですね。しかも彼らは組織開発の事務局メンバーで変革に挑戦していく連中なんです。彼ら彼女らとの1on1も大切にして楽しくやっているというところです^^
今まさに素敵な組織を築いていらっしゃるんですね!
若手リーダーが今後のキャリアを本音で話せるコーチの魅力とは?
松木さんが1on1や組織開発のコンサルティングを行う中で、特に大切にしていることを伺ってもよろしいですか?
まず1on1の意義は、メンティが自分にとって大切なことを明確にして目の前の課題を整理し、将来のありたい姿に向けて行動していくことです。それをサポートすることをまず忘れないように大切にしていますね。
メンティの方々が、自分で考えて自分の目指すところを自走できるようにサポートされているということですね。
そうですね、自走できるようになるのが大切ですね。
松木さんがコーチの資格をとってからの3年間、そういったことを意識しながら1on1に取り組んできたと思いますが、何か思い出となる出来事はありますか?
メンティの成長がやっぱり印象的ですね。やはり誰にとっても大切なことというのはこれからのキャリアだと思います。今までの社内での面談では自分のキャリアデベロップメントを上司と相談するという場があっても、なかなか本音を伝えることができないというのが課題にあったんですよ。
なるほど、よく分かります。
ですが、私との対話の中では、中堅リーダーの皆さんは自分が目指したいところをしっかり語ってくれるんです。そして私が背中を押すことによって、それに向かって進み出している。
すごく素敵ですね^^
びっくりしたことに、1年経つとその5人の中堅リーダーたちは、全員キャリアチェンジをしていたんですよ!
すごい!
皆さん、1on1を通してやりたいことを実現されているんですね。
はい。自分の目指すところをしっかり成し遂げていたということです。
若手リーダーには色々な阻害要因があると思います。初めての経験だったり、会社に反対されてしまうことなど…。それらを跳ね除けて、皆さん自分の目指すことを成し遂げているということですか?
彼らが優秀だったということはもちろんあります。ですが阻害要因を放置したり、向き合わない人が圧倒的に多いんです。そこでやっぱり背中を押してあげることによって、向かっていけると思っています。
彼らにとって松木さんは心強い存在ですね^^
マネジメント層が心に抱くあの悩みも整理しながら導きます
松木さんはいわゆる支社長というポジションでマネジメントのお仕事をされていたので、マネジメント層の方々からのご相談も多いと思いますが、どのような内容が多いんでしょうか?
そうですね。経営層や中間管理職の方と1on1を行った際に、最も多く出てくるテーマは自部門のチームビルディングが多いですね。
なるほど!具体的に伺えますか?
中間管理職は最も多忙なんですね。彼らが自らの課題に向き合って整理が進んでいくと、多くの人が「もっとメンバーを信じて仕事を任せたい」と語るようになります。
すごい!そこに気づいてくださるんですね!
そう、まさに気づきです。元々自分の中には持っていたことなんだけれども、忙しすぎてそれが出来なかったり、余裕がなくなってしまう。そこを整理していくと気づきを思い出す方が多いんですね。
そうですよね、人に権限を委譲するって結構勇気のいることですよね。
まさにそれですね。それが対話によって進むということです。
松木さんのサポートを導入した企業では、どのような変化が起きていますか?
彼らが具体化してくれるのは主にメンバーとの対話ですね。あと自己啓発に進み出す人もいます。
自己啓発というと…
例えば、自らコーチングの資格を目指す方もいますし、ファシリテーションの教育を受ける方もいらっしゃるんです。
そういえば以前、松木さんが顧問されている会社の方々に1on1をさせていただきましたが、コーチングの資格を取りに行った方が数名いらっしゃいました!
その他に何か変化はありましたか?
意識の中にあるのになかなか出来ていないことって誰しもあると思うんですが、そういった「緊急ではないが重要なこと」を思い出して実行してくれているようですね。
私も今、ある企業の中間管理職の方の1on1を担当しているんですが、プレイングマネージャーなので、やっぱりやりたいと思うことに手をつけられないと言っていたんです。でも1週間に1回、1on1を実施していく中で、「整理が出来はじめました」「これやってみます」というように明らかに行動に変化が現れています。
おお、そうなんですね。
対話による気づく力やアイディアの創出はいつも本当にすごいなぁと思います。
松木さんにとっての1on1の魅力を伺えますか?
そうですね…。1on1を通じて対話を重ねていくと、メンティさんやクライアントさんに対して、心からその人を応援する気持ちがどんどん湧いてくるというところですね。
その気持ち、私も分かります!
そうすると、相手のメンティさんも自分と部下を心から応援しようという姿勢に変わっていく気がするんですけど、いかがです?
ええ^^
メンティさん自身もメンターを務めることがあるので、メンタリングを重ねることによってそういったことに気づいてくれると思いますし、そこに至って欲しいと思っています。
対話によるプラスのスパイラルですよね。1on1って本当に面白いです^^
そうですね、そういった楽しさや面白さはありますね^^
全てのビジネスパーソンの必須スキル!1on1の効果を最大化する方法を伝えていきたいです
退職されてから、今、ご自身がやりたかった組織開発に取り組まれていますが、今後展開していきたいと考えていることを教えていただけますか?
今後は、ビズメンターとしての活動に力を入れていきたいと考えています。
松木さんが所属されている団体ですね。もう少し、ビズメンターについてご説明いただけますか?
はい。ビズメンターとは、外部のコーチ・メンターがコーチングというスキルを使って、メンタリングや1on1のご支援を行うサービスのことです。
特徴は3点あります。まず1つ目は経験豊かな社外支援者のメンターがビジネスリーダーに対して、コーチングを行うというサポートです^^主にオンラインで行っています。
一般的には若手や新入社員に向けてメンタリングを行うところを、ビジネスリーダーに対して行っているのですね!
次に、そこで扱うテーマはメンタリング対象者の成長やキャリア形成ですね。あと目標達成や課題解決、組織の活性化などを取り扱っています。
なるほど。
3つ目の対話のペースなんですが、これはまさにコーチングですね。対象者の要望によっては、メンターの経験談を開示したり助言をするということもありますが、基本的にはコーチングをやっています。外部のメンターということになりますね。
メンティの方々も、利害関係なく自分の素直な気持ちをビズメンターの方々とお話ができるということなんですね。
そうですね^^
ありがとうございます。今後はビズメンターを通してどんな活動をしていきたいですか?
今申し上げたビズメンターの活動で、経営層や管理職の方々に限らず、多くの人が1on1を経験していただきたいと思っています。
これからますます1on1は、ビジネスパーソンにとっての必須スキルになりますよね。
1on1の大切さを体感して、多くの人が自らコーチングをしっかり学んで欲しいと思っています。コーチングっていわば潜在能力を引き出すコミュニケーションなんですよね。
そうですね。スタッフそれぞれの強みがあるので、1on1ってそれを引き出すのにすごく有効なツールですよね。
そもそも1on1というのはメンティのための時間であり、メンティのための場所なので、メンティ自身が能動的に積極的に活用してほしいと思っています^^
ありがとうございます。それでは最後に一言、お言葉をお願いします!
これまで経営層や管理職の方々へのメンタリングのご支援をしてきました。それに加えて、今ではメンティ側の人たち、すなわち全てのビジネスパーソンにも1on1のメンタリングのスキルを身につけていただきたいと思っています。またそのお手伝いを「1on1実践トレーニング」を通してしていきたいなと思っています。
私も多くのビジネスパーソンの皆様が、1on1を通して自己実現してくださることを大切にしています。
はい。仕事を通して、職場を通して、心豊かに暮らせる社会の実現のお手伝いが出来るといいですね。
ありがとうございます!今後、松木さんには“聴くプロ”としてidealにも参画いただけるので、心強いです!
本日はありがとうございました^^
ありがとうございました!
<対談のまとめ>
<対談の様子>
最後に
今回、組織開発コンサルタントの松木さんに「社員一人一人の潜在能力の発揮でwell-beingな組織づくり」というテーマでお話を伺いました。
現場で培ったマネジメント力を現在のキャリアに活かしていらっしゃる松木さんのお話には、組織開発やキャリア開発という大きなテーマだけでなく、日頃のチームビルディングやスタッフへの関わり方に活かせる要素がたくさんあり、とても勉強になりました。
何よりも1on1による対話を通して得られる気づきや発見が、メンティンの喜びだけでなく、チームの喜びや創造性、いわゆるwell-beingな組織づくりに有効であることを再確認させていただきました。
松木さん、貴重なお話をありがとうございました。
idealは「愛されブランド」の土台はwell-beingな組織づくりだと考えています。今後も松木さんの協力を得ながら、ブランディングサポートを提供していきたいと考えています。“愛されブランドづくり”に関するご相談、ご質問があれば、ぜひこちらよりお問合せ下さい。