あけましておめでとうございます。ideal きよさわです。
2024年は甲辰(きのえたつ)の年。甲辰とは、これまで努力してきたことが身を結んで成就する年。また、新しいことを始めて成功する年といわれていて、とても縁起の良い年だそうです。
本年もたくさんの“キレイのプロ”の方から、皆様に役立てていただけるだろう参考となる事例や楽しいお話しを伺って参ります。ともに本年も良い年にして参りましょう。どうぞよろしくお願いいたします。
beauty marketing対談では、ideal のパートナーである“キレイのプロ”をお招きしてビューティ業界のお仕事内容や愛されブランドづくりに役立てていただける秘訣をご紹介しています。
2024年最初の“キレイのプロ”は、前回に引き続き、ヘルス&ビューティー業界をはじめ様々な業界の企業様のブランディング活動をサポートされている株式会社大広 東京ブランドアクティベーションプロデュース本部第1プロデュース局柳チームの柳 恵理 部長をお招きして、“愛され続けるブランドとは”というテーマで、お話を伺いました。
「企業ブランディングをしたい」「商品ブランディングをしたい」「リブランディングをしたい」「ブランディングにおいて体験価値の提供をしたい」「さらに顧客に向き合い、顧客の声をビジネスに活用したい」「お客様に愛されるブランドをつくりたい」という方にぜひご覧いただきたい内容です。
目次
コラボ対談者(登場人物)
ideal 清澤美子(きよさわ)。
“愛されブランドづくり”のための商品企画、その商品を販売するスタッフ育成のコンサルティングを行なっています。「喜ばれることに喜びを…そしてその先へ」をモットーにしています。ホームページはこちら。Instagramはこちら。
株式会社 大広 東京ブランドアクティベーションプロデュース本部第1プロデュース局柳チーム部長 柳 恵理さん
広告会社で初めて女性が営業職として採用された1991年に入社してから33年、営業職として様々な企業様のブランディングをサポートするビジネスプロデューサー。株式会社大広ホームページはこちら。COCAMP大人美容部はこちら。
営業職として様々な企業様のブランディングをサポートするビジネスプロデューサー柳さんとの対談内容
営業職として様々な企業様のブランディングをサポートするビジネスプロデューサー柳さんとの対談内容を記事にまとめました。
チームの進化と新しい働き方
2024年最初のキレイのプロも、ヘルス&ビューティ業界をはじめ様々な業界の企業様のブランディング活動をされている株式会社大広 東京ブランドアクティベーションプロデュース本部第1プロデュース局柳チームの柳部長をお迎えいたしました。柳さん、本年もよろしくお願いいたします。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨年もお忙しい1年だったと思いますが、どのような1年でしたか?
昨年は私にとって、 公私共にいろんなことが今までと相当変わりましたね。
公私共に変わった?
はい。
どのような変化を感じられたのか伺ってもよろしいですか?
仕事において、自分のチームが前回のお話で説明したように急速に拡大しました。同じ案件に関わるメンバーの数が増えたことは、部署全体として人数が多いという点に加えて、嬉しい悲鳴でもあります。
はい。
チームワークを強化するためには、部長として工夫することが重要です。ビジネスの挑戦の過程で、成長速度が特に重要です。3年かけて確実に成長するのが理想ですが、実際には昨年だけでかなりの人数が増え、事業も大きく成長しました。
そうですよね。
最近の状況は本当に変わりやすく、特にコロナ後は大きな変化がありました。新型コロナウイルス感染症が令和5年5月8日から5類感染症になり、企業活動も通常通りに戻り始めました。これにより、競合他社様も活発に動き出し、私たちのチームも競争に対応しなければならなくなりました。
おっしゃる通りです。私も昨年は、コロナ禍前と同様に全国各地に出張させていただきました。
その上、コロナ禍によってリモートワークやオンライン会議が普及しましたが、これらの新しい方法に適応するのも一苦労でした。これらの経験が私たちの働き方を変え、新しいビジネススタイルを生み出しました。
仕事がハイブリッド化していますね。
はい。
2023年は大きな変化がありました。2024年も素敵な年にしていきたいですね^^
そうですね^^ 2024年は、干支にちなんでみんなで積極的に前進していく年になると考えています。
新たなチャレンジは未来を見据えた“リスク回避”
前回の対談で「スタート地点に立つイメージ」と仰っていました。今年、チャレンジしたいことを伺ってもよろしいですか?
今年、私の主なチャレンジは“リスク回避”に注力することです。これまでは個人や小規模チームでのリスク回避に重点を置いてきましたが、大きなチームを率いる中で、リスク回避をさらに徹底することが私にとって新しい挑戦となります。
ありがとうございます。前進する時は、同様に守りの部分を固めることが重要ですね。
はい、その通りです。
実は、“リスク回避”という言葉を聴いて、思い出した記事があるんです。
なんですか?
以前、柳さんが私に共有してくださった JAAA(一般社団法人 日本広告業協会)主催の柳さんの論文です。論文テーマが、「AI(人工知能)時代の営業スタイル」でしたよね。(論文記事はコチラ)
思い出していただき、ありがとうございます。
こちらの論文を読ませていただいた時、まさに日頃、柳さんご自身が実践されていることであり、チームの皆さんにも伝えていらっしゃる営業姿勢だなぁと思ったんです。
ありがとうございます。そのように捉えていただけて嬉しいです。
論文を読ませていただいた際、この一文…「人間営業は本来の人間性を活かし、人間関係を充実させ、洞察力、創造力ある仕事にシフトして行くべきではないか」にとても共感しました。まさに混沌とした変化の時代だからこそ、クライアント様との積極的なコミュニケーションが必要となるし、まさにこのクライアント様との密なリレーションシップこそが、未来を見据えた“リスク回避”に、繋がるんだと思います。
おっしゃる通りです。リスク回避の徹底をしながら、積極的に前進していきたいと思います。
ブランディングで大切なのは競争を超えた共創
ありがとうございます。
柳さんに前回からご質問したかったことがあります。
なんですか?
変化の時代の中で、さまざまな企業様がブランディングを成功させるために切磋琢磨されています。ブランディングのために今必要なこと、もしくは大切だと思うことを教えていただけますか?
少し表現しにくいですが、現代社会は多くの対立に直面していると感じています。戦争に巻き込まれる国々の問題なども含め、ビジネスは競争社会である一方で、対立社会にしてはならないと思っています。ブランディングにおいても、これからはこの点が重要になると考えています。私たちがよく使う「差別性」という用語は、対立と勘違いされがちですが、この二つは異なるものと理解することが大切だと思います。
おっしゃる通りですね。
書類上の工夫も重要です。比較を目的とした書類が社内の各ブランドで使用されていますが、これが対立意識を助長するような形になってしまうと、結果として企業の総合力が弱まると考えています。この点は今後のブランディング戦略において重要な要素になると思います。
御社と仕事をする中で、特に感じる言葉があります。それは「競争しながらも共に創り上げる」ということです。実際に仕事をしていて、柳さんの考え方や姿勢からこの感覚を強く受け取っています。
その言葉を聴けて嬉しいです。現在担当しているチームの案件には競合他社様が存在しますが、私たちは不思議と友好関係を保ちつつ、健全なライバルとして切磋琢磨しています。私のスタイルによっては、場合によっては対立意識が生まれる可能性もありますが、私たちは対立を避けるライバル関係を築いています。“競争を超えた共創”なんです。切磋琢磨できているとしたら、本当に私としては嬉しいことです。
ありがとうございます。私たちのようにクライアント様をサポートする立場としては、企業様やブランドの成長をさまざまな側面から支援し、アイデアを提供することが重要な役割です。この観点からすると、確かに「共創」という言葉がとてもふさわしいと思います。
そうですね。
愛され続けるブランドはお客様の〇〇をサポートする
素敵なメッセージをありがとうございます。
もう一つ質問してもよろしいですか?化粧品業界に新規参入される企業様や、通販ビジネスに新規参入される企業様も多いと思います。星の数ほどの化粧品ブランド、健康食品ブランドがひしめき合う中で、化粧品業界そして通販業界では、ますますブランドの差別化が難しくなっていることを実感します。そこで、「お客様に愛され続けるブランド」とは、どのような特徴があると思われますか?
実は、私は化粧品ブランドに関する経験はそんなにたくさんあるわけではないんです。
はい。
ですので、化粧品ブランドに関する話は私の専門外です。他の専門家や長年のキャリアを持つ方がいらっしゃいますので、私の意見は専門的ではないかもしれません。ただ、1ユーザーとして、また化粧品ブランドや健康食品、ペットフードなどの経験を通じて、ブランドについての見解はあります。特に、美容医療業界においては、最近の変化が著しく、より身近な存在になってきていると感じています。
そうですね。
美容医療はユーザーにとって選択肢の1つとなっています。美しくなりたいという願望は多くの人に共通していますが、今の時代、美容医療や化粧品を通じて、個々の心の表現が非常に重要だと思います。
はい。
そのため、お客様に愛され続けるブランドは、顧客の表現をサポートすることだと理解しています。
お客様が表現したいという気持ちを理解し、表現することをサポートするということですか。
はい、その通りです。
例えば、どのようなブランドが顧客の表現をサポートしていると思われますか?
例えば、広告や顧客対応などでお客様の個人の表現力を高めるような取り組みをしているブランドでしょうか。2023年では、やはり話題の現役メジャーリーガーをCMにも起用したブランドです。このようにお客様の「考え方」「生き方」「〇〇でありたいという想い」など、表現サポートをしているブランドが顧客に愛され続けると思います。
話題の現役メジャーリーガーをCMにも起用したあのブランドは、もちろん美容業界に留まらず、様々なところで話題になりましたね。また、今までのお客様だけでなく、新たなターゲット層の支持も得て、さらにたくさんの愛用者を増やしました。お客様に愛され続けるブランドっていうのは、まさにお客様の外側はもちろん、内側の表現サポートをしているというわけですね。
表現力を高める、表現サポートをするというアプローチは、今後さらに重要だと思います。ただし、私たちの商品が「お客様の表現力を高める」というコンセプトを持つことが適切かどうかは一考の余地があります。表現力を高める前の段階、例えば肌の健康などにも注意を払うことが大事です。表現力を上げたいと思わない人もいますが、それは潜在意識のレベルでの認識かもしれません。表現力は大小にかかわらず重要です。
お客様の「こうありたい」という思いが、以前に比べて増えていると感じます。これはSNSの影響もあるかもしれません。
そうですね。社会環境の変化により、人々は表現に対して意識を高めています。表現は言葉だけでなく、歩き方や気遣いなどにも表れます。表現力があるからこそ、気にかけることができるのです。ブランドはこれを可能にすることで、お客様に愛され続けることができます。
ありがとうございます。多くの化粧品ブランドや健康食品ブランドが目指しているのは、継続的にお客様に製品や商品を使っていただくことです。これが今後も重要なポイントになると思います。
はい。
個々の立ち位置を大切にする哲学
2回に渡り、本当に興味深いお話をしていただき、ありがとうございます。最後に一言お願いいたします。
清澤さんとのお話は、私にとっても自己整理の一環であり、逆に清澤さんから多くを学ばせていただいています。ありがとうございます。最後に一言お伝えするなら、最近私の考え方が変わってきたことに触れたいと思います。私は今年55歳になり、自分の持って生まれた立ち位置についてよく考えるようになりました。
そうなんですね。
長い間、自分の立ち位置が不利だと感じたり、違う立ち位置になりたいと思う時期もありました。しかし、最終的には、自分が持って生まれた立ち位置、例えば私が3人兄弟の末っ子であることなど、それが死ぬまで変わらないものだと理解しました。皆さんにもそれぞれの立ち位置があり、時には納得できないかもしれませんが、他の人にはない、唯一の立ち位置であることに気づくと思います。それを大切にし、その立ち位置で頑張っていきましょう^^
柳さん、ありがとうございます。今回、柳さんと対談させていただいて、ブランディングについての考えがさらに深まったことはもちろんですが、何よりもブランドの「あり方」、そして、人としての「あり方」についても深く考えるきっかけとなりました。
本当ですか?それは嬉しいですね^^
はい。ブランディングとは、各ブランドが持つ独自の立ち位置を理解し、それを大切にしながらお客様との関係を築いていくことだと思います。それがお互いにとってハッピーな関係につながるんですね。
そのイメージが伝わって良かったです。ありがとうございます。
こちらこそ、ありがとうございます。今回、お話を伺って、とても感動しました^^
私も同じく感動しました^^
2回にわたる貴重なお話を、本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
こちらこそ、よろしくお願いします。
<対談のまとめ>
<対談の様子>
最後に
デジタル化やグローバル化により、生活環境や消費行動が大きく変化する中で、ブランディングのあり方は大きく変化しています。
2回にわたり、ヘルス&ビューティー業界をはじめ様々な業界の企業様のブランディング活動をサポートされている株式会社大広 東京ブランドアクティベーションプロデュース本部第1プロデュース局柳チームの柳部長に、ブランディングについて伺って参りました。
今回は、『愛され続けるブランドとは』というテーマでお話を伺いました。柳部長のあらゆる言葉からは、柳部長の一貫した哲学が感じられました。特に今回、私の中で印象に残ったのは、「ブランディングで大切なのは“競争”を超えた“共創”」「他の人にはない、唯一の立ち位置」という言葉です。柳部長の哲学は、企業がブランディング活動をする上でとても重要なことですが、人としての“あり方”としても大切であると感じました。
柳部長、貴重なお話、そして楽しい学びの時間をありがとうございました。
ブランディングやダイレクトマーケティングについて、大広様にご質問、ご相談のある方はこちらよりお問い合わせください。
idealは美容業界・ファッション業界の企業様、エステサロンの皆様の“愛されブランドづくり”のために、今後も柳部長の協力を得ながら、ブランディングサポートを提供していきたいと考えています。“愛されブランドづくり”に関するご相談、ご質問があれば、ぜひ下記よりお問合せ下さい。