こんにちは。ideal きよさわです。
前回の「キレイのプロ」では、「どうしてる!?目標の軌道修正…」をテーマに、目標管理の仕方や軌道修正の仕方、また軌道修正をするための段取りの付け方について、Michieさんと対談させていただきました。
前回の対談記事はコチラ!
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*第42回 :「どうしてる!?目標の軌道修正…」
今回の「キレイのプロ」では、現場の皆様からよくいただく…
- 「目標は立てるけれど、現場との解釈のズレやスタッフの暴走に悩んでいる」
- 「やらなくていいことを決める『劣後順位』が上手くいかない」
- 「スタッフと一緒に目標を設定したにも関わらず、スタッフが行動しない」
- 「チームの機動力を高めたいが『マインドの共有』に課題を感じている」
というお悩みやご相談内容をもとに、「どうしてる!?目標の軌道修正前にできること」というテーマでお話しします。
目次
コラボ対談者(登場人物)
ideal 清澤美子(きよさわ)。
“愛されブランドづくり”のための商品企画、その商品の体験価値を高めるための販売スタッフ育成のサポートに携わっています。モットーは、「喜ばれることに喜びを…そしてその先へ」・・・Happyのスパイラルづくりです。ホームページはこちら。Instagramはこちら。
大学卒業後、化粧品会社に入社。ヘルス&ビューティー、ファッションの企画業務に30年携わる。特にファッションではオリジナルブランドの立ち上げ、イベントの企画運営、スタッフ教育など、幅広い仕事に従事。モットーは、“商品企画も販売も、お客様視点”。お客様心理をつかむことが愛されブランドへの近道と思っています。
idealのサポーターであるMichieさんとの対談内容
「どうしてる!?目標の軌道修正前にできること」について、idealのサポーターであるMichieさんの体験談や、きよさわが研修でお伝えしている内容を対談形式でまとめました。
目標達成を阻む現場のリアル
こんにちは。ideal 清澤です。前回の「キレイのプロ」では「目標の軌道修正」をテーマにお話ししましたが、Michieさんは特に、効率よく仕事をするための「段取り力」を向上させる「仕事の因数分解」や「劣後順位」という言葉に共感されていましたね。あらためて、どのようなところに興味を持たれたか教えていただけますか?

今回もよろしくお願いします。そうですね。「劣後順位」という言葉は初めて聞いたのですが、優先順位の対極にある「やらなくてもいいことを決める」というのは、私にとってすごく新鮮でした。「目から鱗」の考え方で、これを決めることでより優先順位の高い仕事が明確に進むなと感じました。
まさにそうですよね。私たちは不思議なことに、担当する仕事を今まで通りにやらなくてはならないと思い込んでしまいます。なので、やらないことを決めることで、本当にやらなきゃいけない仕事にしっかりと時間をかけられます。目標達成のためには、軌道修正するための現状分析や、悪い状況が停滞しないための戦略を作る必要があります。そのためには行動に繋げる策を考える時間を作ることが肝になります。これまでMichieさんはどのように対応されていたんですか?
そうですね。まず先にやらなくちゃいけないことに集中したいので、どこかで仕事を整理して「ここに手をつけるのは、今はやめておこう」という仕事の振り分けを、自然にやっていたのかもしれません。
無意識の中で、時間をかけたい仕事のために他の仕事を排除していたんですね。
はい。全部を一生懸命やろうとすると、自分が潰れてしまいますよね。私は割と「諦め」が良かったので、そのあたりは割り切れるタイプだったのかもしれません。でもそれができなくて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
まさにその通りなんですよ。自分だけで頑張り過ぎちゃう管理職や店長さんがとっても多いんです。悪い状況を停滞させないための一時的な対応策もありますが、それでは、本当の意味で改善できません。自分が潰れる前に、しっかりと根本的なところを見直す必要があります。 そこで本日お伝えしたいのは、管理職や店長など目標管理を担っている方々とお会いする中でお伝えしている「混沌とした状況から脱出する方法」についてです。Michieさんも、今の職場で何か思い当たることはありませんか?
私は今、目標を管理するという立場ではありませんが、今の職場でも「お客様満足を高めましょう」というスタッフ全員が目指す共通の目標があります。ただ、実際のやり方がかなり属人的(ぞくじんてき)というか、人によってやり方が違っているんです。それぞれが大切にしている優先順位が少しずつズレていて、結局リーダーの意図するやり方ではなかったりする。そこで現場が揉めたりするのを見ていると、同じ方向を向いているようで、なかなかまとまらないなと感じます。
まさにその「スタッフ間やリーダーとの微妙なズレ」が、目標達成を阻む大きな要因になっていますよね。Michieさんはそのズレが生じた時、どう取り組めばいいと考えていますか?
目標をシンプルに掲げるだけでなく、それを少し細分化して、方法や方向性、キーワードまでしっかり共有化しておく必要があるのかなと思います。というのも、仕事ができる自信のあるメンバーって、つい自分のやり方が正しいと思っているので「暴走」しがちじゃないですか(笑)。
あるあるですね(笑)。自分の経験の中でやってきた自負がありますから。先日も、とあるブランドの店長さんから、ベテランスタッフの「暴走」について相談を受けました。

「3つのタスク」で組織はワンチームになる
そうなんです。だから、その人に「いや、そうじゃないんだよね、こっちなんだよ」と伝えても、なかなか納得されないんですよね。「結果が出てるじゃないの、何が悪いの?」という話になってしまって。
自分のやり方で成果を出してきた自負があるからこそ余計にその反応になってしまうかもしれませんね。
「結果が出ているんだからいいじゃない」と。大体みんな言うことをきかない、なんて話もよく聞くんです。だからこそ、目標を掲げる時に「この目標のためにはこういうやり方なんだよ」もしくは「こういうことを目指すんだよ」というところまで、最初から明らかに提示しておかないと方向修正がしにくいのかな、と思います。
ありがとうございます。前回も、目標管理の重要ポイントとして、まず目標を立てる背景にある「目的(なぜ私たちがそれに取り組むのか)」を明確にすること、そしてそれをチームのみんなに浸透させる重要性をお伝えしました。今のMichieさんのお話しは、目的の浸透を図ると同時に、さらに押さえるべき行動も揃えてもらえるように「細分化」した「行動指針」を伝えるということですね。
はい、そうです。
ありがとうございます。では、「行動指針」について話す前に、目標を管理する方々に課せられている「マネジメントタスク」について整理しましょう。Michieさんは管理者の方が押さえるべき「マネジメントタスク」にはどのようなものがあると思いますか?
マネジメントタスク…そうですね。もちろん日々の業務をちゃんと遂行する「業務タスク」と、あとはメンバーを育成する「人材タスク」でしょうか。
その通りです。さすが!Michieさん!!「業務タスク」をしっかりと進行させていくこと、そしてそれをできる人をたくさん育てていくこと。1人だけができても、先ほどもMichieさんが仰っていたように「属人化(ぞくじんか)」してしまったら、組織としての成果って継続的に上げることはできませんよね。なので、目標を設定する際、「業務タスク」と「人材タスク」の2つ視点を持つことで、自ずと「行動指針」も明確にしやすくなります。ただ、多くのお客様のお悩みを伺っていて、もう1つ大切なことがあるなと思っているんです。それが「マインド」です。
なるほど。

今はどの企業様も「ブランド力の向上」を大切にされていますよね。企業ブランドや商品ブランドのいずれも、「どうありたいのか」というビジョンは、皆さんしっかり作っています。でも、そのビジョンを達成するための下支えとなるマインドをスタッフに浸透できている組織とできていない組織では、目標達成スピードが全く違うなと感じるのです。Michieさんはそんな違いを感じたことはありませんか?
いや、今言われて、すごくマインドが大事だなって思いました。というのも、今私がいる職場でチームにまとまりがないのは、リーダーがあまりマインドを語らないからかもしれません。その人が自身の言葉で「私はもっとこういうふうにしたいんだ」「こうなりたいんだ」と語ってくれれば、多分みんながついてくると思うんです。でも、それがないから、みんなドライに自分のやり方で動いちゃうんですよね。
そうですよね。そうしないとどうしても自分のやり方を通してしまうので、「ワンチーム」にはなれないですよね。
そうそう、どうしてもドライになってしまう。やっぱり「この人についていきたいな」と思えるのは、マインドですよね。
組織が目指すマインドを、リーダーが自身の言葉で語ることによって、「言霊(ことだま)」となってチームメンバーに伝わりますよね。そうすることで、「業務」と「人」のマネジメントが一貫性のあるものになってくると思います。
目標を「業務」と「人」に分解して具体化する
そこで今回は、前回お正月企画としてご紹介した「アクションプランシート」を改めて準備しました。ポイントは、「業務タスク」と「人材育成タスク」の視点の目標をそれぞれ具体的に記入できる項目を作ったことです。そうすることで、アクションプランも具体的になると思います。Michieさんは、アクションプランを立てる時に何か工夫していたことなどはありますか?

そうですね、アクションプランを立てる時はどうなんだろう…目標っていろんなことが絡んでくるので、計画についてはなるべくシンプルに、後から見た時に分かりやすいように、そして何より、ブレた時に方向性が軌道修正できるようなシンプルな言葉にするよう心がけていました。
ありがとうございます。シンプルな言葉にするって大切ですよね。シンプルな言葉だからこそ誰もが理解しやすくなります。
そうですね。
他に工夫したことはありますか?
目標を作成する時、できるだけ定量的に設定していました。まずは「売上目標」、あとは「状態目標」や「顧客の満足度」「新規客人数」「リピート率」といった数字です。大体そういう目標に対して、結局「全部を上げろ」ということになるじゃないですか。
そうなりがちですよね(笑)。
でも、それぞれのやるべきことの中で重要なことは決まっているんです。以前の仕事であれば「商品を作って出す」ということになります。だから、目標数値は具体化しますが、それぞれの目標を達成するための共通の重要成功要因…いわゆるKSF(Key Success Factor)を明確にして、そのKSFに関する具体的なアクションプランに落とし込んでいました。
なるほど。KSFを明確にして具体的なアクションプランを設定するのは大切ですよね。Michieさんのお話を伺うと、おそらく当時は、立てていたアクションプランのすべてが「業務タスク」に関するものだけになっていたかもしれませんね。
あらためて言葉にすると、完全に「業務タスク」だけですね。
「業務タスク」に加えて、「どのようなチームでありたいか」とか、「お客様とどのようにコミュニケーションをとっていくのか」といった、「人」や「マインド」に視点を置いた目標が入っていると、アクションプランの落とし方がまた異なっていたかもしれませんね。
そうですね、当時は「業務」ばっかりで、「人」や「マインド」に視点を置いた目標は掲げていませんでしたね。目標には「部下の育成」と書くことはあっても、それを実際にスタッフ1人ひとりにまで落とし込めてはいなかったのかもしれません。
ご自身が目標管理をしていた時のことを思い出しながらお話しいただきましたが、現在のお仕事でこの「人」や「マインド」の視点で目標設定をしたらいかがでしょう?
そうですね。「人」や「マインド」の視点が入ることで、リーダーの行動はもちろん、メンバー自身も仕事のやり方が変わると思います。何よりもメンバー間の関係性が変わると思います。
チームメンバーの関係性が変わることによって、対お客様、あるいは対クライアント様への関わり方も変わってきますよね。
変わりそうです!
ありがとうございます。前回、「どうしてる?目標の軌道修正…」というテーマでお話をしましたが、今回皆さんにお伝えしたかったのが、軌道修正をする前に、一旦、皆さんが立てている目標を「業務」の視点、「人」の視点に分解して確認してみるということです。この考え方を参考にしていただければ、チームメンバーがどのように行動すれば良いかがイメージしやすくなるし、メンバー同士の意思疎通を図りやすくなります。それでも上手くいかない場合は、仕事をする上で大切にしたい「マインド」の理解がブレていないのか再確認してみると良いかもしれません。そうすると自ずと目標達成もしやすくなるんじゃないかと思います。
軌道修正の近道は「機動力」
そうですね。「人」や「マインド」の視点が入ると、行動指針をイメージしやすくなるのでそれぞれの行動が変わると思います。あらためてチームの機動力を上げることが、目標達成にはいちばんの近道だなって思いました。
素敵!Michieさん、本当にそうですよね!いい関係ができればできるほど、どんどん機動力も上がってくるし、成果も出やすくなる。そうして「小さな成果」が積み重なってくると、それが拍車となって、大きな目標達成に繋がりますよね。
その通りですね。
ありがとうございます。前回「目標がなかなかうまく達成できません」というお悩みをくださった方には、ぜひ前回の対談の内容と、今回の対談の内容をセットで活用して、目標達成を目指していただきたいなと思います
いや、ためになりました。
こちらこそ、ありがとうございました。Michieさん、じゃあ最後に何か本日気づいたことがあれば教えてください。
そうですね。最後にチームメンバーの機動力を上げるというお話が出ましたが、メンバー全員が同じ方向を向いて動くためには、やっぱり「マインド」の浸透や「リーダーの思い」を伝えることが重要ですね。それがすごく響きました。
「業務タスク」と「人のタスク」の2つを管理することが管理職や店長の皆さんにとってとても重要な仕事ですが、土台となる「マインド」がしっかりメンバーに浸透していないとブレてしまうので、ここは本当に重視したいですね。
さらにそれぞれのリーダーのカラーが出たらいいですよね、その「マインド」のところに。
本当にそうですよね。そしてそこに、チームメンバーの意見がどんどん入ってくれば、より強いチームになりますね。
ということで、Michieさん、今回もありがとうございました!
ありがとうございました。
<対談のまとめ>

最後に
今回の「キレイのプロ」では、管理職や店長の皆様からいただいたお悩みや相談内容をもとに、「どうしてる!?目標の軌道修正前にできること」というテーマでお話ししました。
研修中の受講生や打ち合わせ中のクライアント様からは、よく…
- 「目標は立てるけれど、現場との解釈のズレやスタッフの暴走に悩んでいる」
- 「スタッフと一緒に目標を設定したにも関わらず、スタッフが行動しない」
- 「チームの機動力を高めたいが『マインドの共有』に課題を感じている」
というお悩みをいただきますが、皆様の組織ではいかがでしょうか?
実際に、ご相談いただく企業様の現場をみていても、その組織が大切にしている「マインド」がしっかりスタッフ一人一人に浸透していないと、物事の理解や行動にブレが生じてしまいます。土台がブレていては、いくらがんばって行動しても、結果もブレてしまいます。
だからこそ、目標達成が上手くいっていない場合は、管理者の方々にやっていただきたいことは、すぐに目標を修正するのではなく、一旦、メンバー間のブレを修正できないか、土台部分は理解できているのか、見直しをしてみると良いかもしれません。
来月の「キレイのプロ」も、皆様からいただくご質問をピックアップして、Michieさんと対談いたします。
idealは美容業界・ファッション業界の企業様、エステサロンの皆様の“愛されブランドづくり”のために、今後もMichieさんの協力を得ながら、ブランディングサポートを提供していきたいと考えています。“愛されブランドづくり”に関するご相談、ご質問があれば、ぜひ下記よりお問合せ下さい。
