第40回“キレイのプロ”Beauty Marketing 対談 ~どうしてる!?”自己理解と他者理解”~

第40回“キレイのプロ”Beauty Marketing 対談 ~どうしてる!?”自己理解と他者理解”~1

こんにちは。ideal きよさわです。

前回の「キレイのプロ」では、「どうしてる!?”ネガティブ思考”スタッフの対応法…」をテーマに、指導に欠かせないスタッフの個性に合わせた対応法について、Michieさんと対談させていただきました。

前回の対談記事はコチラ!
   ↓
*第39回 : 「どうしてる!?”ネガティブ思考”スタッフの対応法…」

特に、“人が物事をどのように受け止め、判断や行動をするか”という無意識の思考パターンである「メタプログラム」(※)についても触れたので、Michieさんからも「もっと早く知っていれば部下との関係づくりが変わっていたと思います」というお声をいただきました。

今回はその流れやDiSC®︎モニターである伊藤さんの声を受けて、「どうしてる!?”自己理解と他者理解”」をテーマに、自身と他者の“コミュニケーションスタイル”の違いについて、さらにひも解いていきます。

※「メタプログラム」とは、NLP(心理学)のマスタークラスで学ぶ用語です。
一言でいうと“情報処理フィルター”のことです。私たちは日常の中で、無意識のうちに「何に注意を向けるのか」「どのように物事を選別するのか」「どう反応するのか」など、様々な場面で決断をしています。その時に作用するのが、この「メタプログラム」です。
同じ情報を受け取っても、人によってその後の思考や行動が異なるのは、実は、人によって情報処理=「メタプログラム」が異なるからです。

「スタッフやチームメンバーとのコミュニケーションで悩んでいる」「相手のスタイルに合わせた指導・対応を身につけたい」「自分の“伝え方” “接し方”の傾向を知って改善したい」「職場の人間関係をより良くしたい」という方にぜひご覧いただきたい内容です。

idealサポーターであるMichieさんの体験談や、きよさわが企業様でお伝えしている内容や受講生の反応をギュッとまとめてご紹介いたします。

コラボ対談者(登場人物)

ideal 清澤美子(きよさわ)。
“愛されブランドづくり”のための商品企画、その商品の体験価値を高めるための販売スタッフ育成のサポートに携わっています。モットーは、「喜ばれることに喜びを…そしてその先へ」・・・Happyのスパイラルづくりです。ホームページはこちらInstagramはこちら

大学卒業後、化粧品会社に入社。ヘルス&ビューティー、ファッションの企画業務に30年携わる。特にファッションではオリジナルブランドの立ち上げ、イベントの企画運営、スタッフ教育など、幅広い仕事に従事。モットーは、“商品企画も販売も、お客様視点”。お客様心理をつかむことが愛されブランドへの近道と思っています。

idealのサポーターであるMichieさんとの対談内容

「どうしてる!? “自己理解と他者理解”」について、idealのサポーターであるMichieさんの体験談や、きよさわが研修でお伝えしている内容を対談形式でまとめました。

前回のテーマ「ネガティブ思考スタッフ」からの学び

こんにちは。ideal清澤です。前回の「キレイのプロ」では、「どうしてる!?“ネガティブ思考”スタッフの対応法…」というテーマで、Michieさんとお話しをしました。 Michieさんは、特に「メタプログラム」という「人が物事を認識・判断・行動する際の“無意識の思考のクセ”」 に共感してくださっていましたね!

はい、前回はとても興味深いテーマでした。思考の癖に気づけたことで、「もっと早く知っていれば、部下への対応がスムーズだったなぁ…」と、今さらながら思いました。

ありがとうございます。本当にそうですよね。私もこれまで、「人のコミュニケーションスタイルやその対応法」を理解して実践していけば、もっともっと仕事がしやすくなるだろうと考え、心理学を学び、実際に企業研修でもお伝えしてきました。今年は、DiSC®︎認定トレーナー資格も取得したので、実際にモニターさんにもDiSCにチャレンジしていただき、活用いただいているんですよ!前回、「モニターさんの声」として動画もご紹介しました。

はい、動画を拝見しましたよ。

本当ですか!ありがとうございます!!いかがでしたか?

動画の中でモニターの方が、「自分の傾向を知ることで行動に自信が持てた」と話されていましたが、まさにその通りだと思いました。「なんとなくこうかな」と思っていたことが理論で裏付けられると、とても心強いですよね。

本当にそうですね。私も研修でコミュニケーションスタイルについてお伝えすると、Michieさんと同じ感想をおっしゃる方が多いです。
「なんとなくやっていたことが理論でつながって自信になる」
「なぜうまくいかなかったのかが理解できるので、改善しやすい」
そんな声をいただくと、私もとても嬉しいです。

本当にそう思います。

自己理解と他者理解がコミュニケーションのカギ

前回の「どうしてる!? “ネガティブ思考”スタッフの対応法…」でもお話ししましたが、私たちは価値観も経験もまったく違う人間同士です。だからこそ、相手のことを理解することはもちろん大切ですが、それ以上にまず自分自身を理解することが重要です。そこで今回は、「どうしてる!? “自己理解と他者理解”」というテーマでお話ししたいと思います!Michieさん、よろしくお願いします。

はい、今回もとっても興味深いです。よろしくお願いします。

Michieさんには、事前に「コミュニケーションスタイル簡易診断」に取り組んでいただきました。この診断シートは、私が企業コンサルティングの際にも活用しているもので、自分自身や他者の価値観・思考・行動特性を理解するために、ユング理論や行動科学をベースに作成しています。さて、Michieさんは4つのスタイルのうち、どのスタイルでしたか?

私は「協調派」でした。

3番の「協調派」ですね。

はい、そうです。

ありがとうございます。このスタイル別診断は、Michieさんは初めてですよね?

初めてです。

そうですよね。では、少し解説させていただきますね!

はい、お願いします。

この診断は、2つの軸を基軸に作成しています。まず縦軸が「自己主張の表出度(強い/弱い)」、横軸が「感情表現の表出度(強い/弱い)」です。この2つの軸をもとに、4象限に分けています。Michieさんは3番の「協調派」という結果で、“自己主張は弱い” “感情表現は強い” という傾向が出ていました。この結果を見て、何か感じたことや意外だったことはありますか?

実はこちらのシートを見たときは、正直「自分は感覚派かな」と思ったんです。

ですよね!実は、私もそう思っていました。Michieさんとは長いお付き合いですが、いつも明るくて前向きですし、「自己主張が弱い」というより、しっかりと自分の考えを伝えていますよね。

そうなんです。でも、設問に答えていく中で、どうしても“今の仕事のときの自分”で考えてしまって。その結果、「協調派」に当てはまる回答が多くなったんですよね。

なるほど。今はスタッフの皆さんをサポートするお仕事をしていらっしゃるので、その“現在の環境”が診断結果にも影響しているのかもしれませんね。

すごく影響していると思います。

あなたはどのスタイル?4つのスタイルを徹底解説

そうですよね。では、ここで4つのスタイルについてご紹介しますね。スタイル別簡易診断でチェックした数が多かった番号のコミュニケーションスタイルの特徴や行動傾向が表出しやすいといえます。

Ⅰの方は「行動派」、Ⅱの方は「感覚派」、Ⅲの方は「協調派」、Ⅳの方は「思考派」と、私は、よんでいます。では、それぞれの特徴についてお話ししていきますね。

はい、お願いします。

では、こちらの表をご覧ください。この表は、4つのスタイルそれぞれの思考や行動の傾向をまとめたものです。まずは「行動派」です。端的に言うと、合理的で目標達成志向の方です。常に「目的」「目標」が明確で、成果にこだわります。また、人から指示されるのを嫌い、自分で決めたい方です。ネガティブな傾向としては、「自分が人に利用されるのを嫌う」という特徴があります。こうした特徴を聴いて、Michieさんは思い浮かぶ方はいますか?

なんとなく、黙々と静かに仕事を進めて、終業時間になったらスッと帰る方をイメージしました。自分のことは着実かつ効率よく進めていく印象です。

確かにそうかもしれませんね。目的・目標が明確だからこそ、計画的に行動する方が多いです。
では次に、「感覚派」についてです。先ほどMichieさんも「もともとはこれかも!」とおっしゃっていましたね。感覚派の方は、楽しい雰囲気が大好きで、積極的に様々なことにチャレンジする方です。感情表現が豊かで、人との会話や明るい場が好き。楽天的で、新しいことにも前向きに取り組む方が多いです。また、「人に褒められることが好き」という特徴もあります。一方で、ネガティブな傾向としては、楽天的なぶん少し大雑把です。あとは細かい指示を出されると苦手意識を持つ傾向があります。いかがですか? 思い当たることはありますか?

あっ!思い出しました。過去の自分を(笑)

過去の自分?

清澤さんと一緒に働いていたとき、まさにこれでした。

(笑)確かに!

もうノリで動いてましたよね(笑)。

(笑)確かにノリは素晴らしかったです!私はMichieさんにネガティブな印象はまったくありませんでした。むしろ、いつもとても明るくて楽天的な仕事ぶりで、周りを巻き込むことに長けていたので、すごく仕事がしやすかったです。

「まあいいじゃん、これでやろうよ」ってよく言っていた気がします(笑)。

そうそう!いつも私の提案に対して、「やりましょう!」と率先してくれていたので、その勢いでみんなも自然とついていく…そんなチームの雰囲気づくりをしてくれていましたよね。

思い出しました(笑)。

ありがとうございます。では、3番目の「協調派」です。協調派の方は、全体の調和を重視する平和主義です。穏やかで親しみやすく、周囲の話をよく聴くことができるので、聴き上手な方が多いです。また、慎重に考えてから行動する傾向があります。一方で、周りの方をサポートする姿勢が強いあまり、「自分の意見がない」と思われたり、「少し依存的」と受け取られてしまうこともあります。ネガティブな特徴としては、突発的な変化に戸惑いやすく、「なぜ急に?」と立ち止まってしまうこともあるプロセスを大切にするスタイルと言えます。今回は、Michieさんがこの「協調派」でしたが、特徴を聴いてどのように感じましたか?

今の仕事がサポート業務なので、感覚的に「なんとなく」では動けないんですよね。細かい事務処理も大切なので、きっとその影響で「協調派」になったんだと思います。ただ、チームで働くときに、こういうスタイルの人がいると巻き込むのは少し難しいなとも感じました。

確かにノリでは動いてくれないかもしれませんね(笑)。
では最後に、「思考派」についてです。この思考派の方もノリでは動いてくれない系の方です。なぜなら、行動するときに理屈や分析を大切にするデータ重視派だからです。根拠のある情報をもとに考えを整理し、筋道を立てて意思決定をします。意志が強く、情報収集量も多いので、集めたデータを活かしてリスクを最小限に抑えるのが得意です。ネガティブな傾向としては、大雑把な進め方や感覚的なやり方を嫌い、論理的でないことにストレスを感じることもあります。こうした特徴を聴いて、何か思い当たる方はいらっしゃいますか?

思い当たる人…います。たぶん、私が一番苦手なスタイルがこのスタイルかもしれません。

そうなんですね。思考派の方の仕事への巻き込み方はイメージできますか?

うーん、ちょっとイメージが湧かないですね。どのように声をかけたらいいのか、今の私にはあまり思いつかないです。

なるほど。

私、根っからの「感覚派」なんですね。

そうかもしれませんね!

だから、思考派の方とはあまり共通点がないような気がして…。

そうですか…。いえいえ、ありますよ!Michieさんの“思考派の方との共通点”。Michieさんは、データ分析が得意じゃないですか!

あぁ、そういうことですか。確かに、それなら少しつながるかもしれませんね。

私、Michieさんのデータ分析力はかなり高いと思っています。

そうですか。ありがとうございます。

スタイル別コミュニケーション実践法

今ざっと、4つのスタイルの「思考・行動傾向」についてお話ししましたが、他にもコミュニケーションの取り方にもスタイルごとの特徴があるので、簡単にご紹介しますね。

はい。

まず「行動派」の方。とにかく端的・結論先出しで話すのが特徴です。無駄がなくテンポが早く、論理的に話を進めます。次に「感覚派」の方。社交的で人情味があり、話すスピードも速め。ただし話題がポンポン飛ぶ傾向があります。そして「協調派」の方は、控えめで融和的。人の話をよく聴き、最後に自分の意見を丁寧に伝えるスタイルです。最後に「思考派」です。情報収集を大切にし、論理的に整理して話すスタイル。言葉を慎重に選びながら、落ち着いたペースで話します。こうしたコミュニケーションの特徴を聴いて、「この人そうだな」と思い浮かぶ方はいますか?

いますね。スタイルごとの違いが分かりやすいので、けっこうイメージしやすいです。

本当ですか?こちらの4スタイル全部に当てはまる方はいらっしゃいましたか?それとも、このスタイルが多いなという感じですか?

そうですね、3スタイルは思い浮かびました。

3スタイル?…ということは、「思考派」はいない?

そうそう。思考派は、今の仕事の中ではあまり出会わないかもしれません。

なるほど。確かにそうかもしれませんね。周りの方もサポート系のお仕事の方が多いですもんね。

4スタイルの割合やどのスタイルが多いという傾向はあるんですか?

割合は一概には言えないんですよ。ただ、職業によっての傾向はあると思います。

ああ、確かに。感覚的にも、業種でばらつきがありそうですね。

特に私が関わる販売系のお仕事では、協調派の方がとても多いです。お客様をサポートするという役割上、そうした傾向が強く出るんだと思います。

なるほど、納得です。

職種や会社のビジョンによっても違いが出ます。その会社に惹かれる人たちは、やはり価値観や行動の傾向が似てくるんでしょうね。

確かに、そういう傾向はありますよね。

ただ、伸びている会社というのは、この4スタイルが比較的バランスよく存在していると言われます。

そうなんですか。

はい。同じスタイルの方だけが集まると、コミュニケーションは取りやすいかもしれませんが、新しい発想や多様な意見が出にくくなります。もし、Michieさんの職場のメンバー全員が「感覚派」だったら、どんな職場になると思います?

マネジメントするリーダーが大変ですよね(笑)。

たしかに(笑)。バランスが悪いと、アイデアの出し方や判断軸も偏ってしまいます。逆に、さまざまなスタイルの人が集まる会社ほど、互いに刺激し合って成長し、変革する組織になるというデータもあるんですよ。

ああ、それはすごく納得できます。

ありがとうございます。さきほどお話に出たように、今のMichieさんの周りには思考派の方が少ないということでしたが、もしかすると「どのように関わればいいか分からない」と感じて、無意識のうちに距離を取っているのかもしれませんね。最後に、スタイル別の対応法について少しご紹介しますね。

はい、お願いします。

まず「行動派」の方への対応法です。このスタイルには、ビジネスライクかつ目的を明確にして、スピーディーにコミュニケーションを取ることが効果的です。結論を先に伝え、「なぜそう思うのか」「その理由の詳細」をしっかり説明したうえで再度結論を伝えると、目的が明確で伝わりやすい話し方になります。また、行動派の方は決めつけられるのを嫌います。決定権は自分にあると思いたい方が多いので、たとえば上司が「行動派」なら、「〇〇に優れているA案と、▲▲が優れているB案をご用意しました。今回はどちらで進めればよろしいでしょうか?」と最終判断を上司に確認すると良いかもしれませんね。ただし、自分はどちらが最適と考えているのか、上司から質問された時に回答できるように自分の意見は整理しておきましょう。

なるほど。

そして何より、効率重視かつ時間はお金という考え方を持っているので、打ち合わせやミーティングも効率よく進めることがポイントです。続いて「感覚派」の方です。こちらはMichieさん、ご自身のことなのでイメージしやすいと思います。相手に共感しながら、楽しそうに会話を進めていくと、とても嬉しい気持ちになりますよね。いかがですか、Michieさん?

はい、その通りです。

やっぱり“ノリ”は、大事ですよね。

そうなんです。“ノリ”なんですよ(笑)。

そうそう、“ノリ”はとても大切なんですけれども、先ほど「コミュニケーションの特徴」のところでお伝えしたように、感覚派の方は話がポンポン飛びやすい傾向があります。

確かに。

だからこそ、ここぞというタイミングで「要点をしっかりまとめてあげる」ことが大切です。さらに、「褒める・承認する」ということも意識しましょう。感覚派の方は「褒められる」「認められる」ことでモチベーションが上がる方々なので、自尊心をくすぐるような声かけをすると、どんどん頑張ってくれます。そして、最後に、「タイミングを逃さない!」です。話が飛びやすいからこそ、タイミングを逃さずに「行動を促す!」をすると、相手も気持ちよく動いてくれます。

まさにその通りです!

続いて「協調派」の方についてです。協調派の方は、みんながハッピーなら自分も嬉しいというスタイル。ですので、にこやかに穏やかにコミュニケーションを取ることが大切です。また、協調派の方は自分から相談や意見を発するのが苦手な傾向があります。ですから、こちらから相手の様子をよく観察して意見を引き出し、相談に乗る姿勢が大切です。

なるほど。

2つ目のポイントは、質問をするのも苦手な方が多いため、相手の言葉にしっかり共感しながら質問を重ね、自然に気持ちを引き出していくことが求められます。そして3つ目のポイントは、じっくり考える時間を提供すること。Michieさんはわりとスピーディーに物事を進めるタイプだと思いますが…

はい。やっぱり違いますね。私は協調派ではないです。

もともとは「感覚派」ですものね。感覚派の方が、今のお仕事の中で協調派的な立ち回りを意識している。その結果、「協調派」の傾向が強く出ているのかもしれませんね。「そのほうが仕事がうまくいく」と判断されているのではないでしょうか。

なるほど。

最後は「思考派」についてです。思考派の方には、相手が求める情報を的確かつ丁寧に提示し、納得する時間をしっかり確保してあげることが大切です。このスタイルは、ゆっくりと考えながら判断したい傾向があるので、焦らせずに考える余裕を提供することが大切です。

はい。

また、思考派の方はデータや根拠を非常に重視します。ですから、論理的に話すときには「この判断は、こういうデータに基づいています」といった納得感のある説明を添えると良いですね。そして、判断に時間がかかる場合もあるので、通常よりも少し余裕を持ったスケジュールで対応するのがおすすめです。以上が4スタイルの特徴と対応ポイントですが、いかがでしたか?

自他のスタイルを知ると“チームが変わる”

とても興味深かったです。身近にいる人を思い浮かべながら聴いていましたが、「あの人はこのスタイル」「この人はあのスタイル」と自然に当てはめることができました。とても分かりやすいなと思いました。

ありがとうございます。そうなんですよ。スタイル別の思考・行動傾向やコミュニケーションの取り方の特徴を知っていれば、自分が関わる方のスタイルも見極めがしやすくなると思います。

私は「感覚派」なので、「感覚派」や「協調派」の方とはなんとなく気が合うんですけど、やっぱり対角線にいる「思考派」の方は苦手なんです。今も一人、思い浮かびました。会った瞬間に「この人、ちょっと合わないかも」と感じたり、なんとなく距離を置いてしまうことがありますね。

わかります。その感覚は相手にも伝わるものですし、もしかしたら思考派の方も、「Michieさんの感覚的な話し方が少し理解しづらい」と感じているのかもしれませんね。

そうですね。だからこそ、思考派の方とのコミュニケーションの取り方をもう少し学ぶ必要があるなと思いました。特に、苦手意識を持っているスタイルだからこそ。

その気づき、とても素晴らしいです。実は多くの方が、自分のスタイルの対角線上のスタイルに苦手意識を持つんですよ。価値観や考え方が正反対ですから、お互いを理解するには少し時間がかかるんです。例えば、感覚派の方は両隣の「協調派」「行動派」とは共通点があるので、比較的スムーズに関係を築けます。一方で、「思考派」とは共通点が少ないため、どこを合わせればいいのか分からなくなることが多いんですよね。でも、相手の特徴を理解した上でコミュニケーションを取れば、しっかり信頼関係を築くことができます。

はい、すごく勉強になりました。

こちらこそありがとうございます。では最後に、今回、コミュニケーションスタイル診断をチャレンジしてみての全体的な感想を教えてください。

こういうのって、楽しく学べるのがいいですよね。それに、すぐ実践できるし、役に立つ内容ばかりで。心理テストって、みんな好きじゃないですか?

そうなんですよ。

この簡易診断はすごく簡単でやりやすかったので、仲間同士でやってみても楽しそうだなと思いました。「私、何スタイルだった!」なんて話で盛り上がりそうですよね。

本当にそうですね。仲間同士で取り組んでいただくと、お互いのスタイルの違いを理解し合えるし、そういう違いを話し合うのも楽しいと思います。何よりも意外な発見があるので、相手の方の理解が深まります。

本当ですね。

このスタイル診断を通して、自分の特徴や周りの方との違いを知ることで、日常のコミュニケーションや仕事にも役立てていただけます。前回の動画や今回の対談をご覧になった方で興味をお持ちの方は、ぜひ診断シートをダウンロードして、試してみてください。そして結果をもとに「自分らしい他者との関係構築の方法」を見つけていただければと思います。Michieさん、本日もありがとうございました。

ありがとうございました。

<対談のまとめ>

最後に

今回、idealのサポーターであるMichieさんと『どうしてる!? “自己理解と他者理解”』というテーマで、 “コミュニケーションスタイル”の違いについて、紐解いてきました。読者の皆さんの中にも、「確かに!」と思うことが多かったのではないでしょうか。

Michieさんからも率直な感想として、「なんとなくやっていたことが理論とつながることことで自信になる」という言葉がありました。まさに、このコミュニケーションスタイルを学ばれた方の多くが、Michieさんと同じ感想を持たれます。そして何よりも、「なぜうまくいかなかったのかが理解できるので、改善しやすいし、次のアクションが考えやすくなる」という前向きな言葉も出てきます。誰もが、コミュニケーション力の重要性を理解されていますが、相手に合わせてコミュニケーションをとるにはどのようにすれば良いか悩まれている方が多いのではないでしょうか。そして、なかには周りの方々と信頼関係を築くことに自信を無くしてしまう方もいらっしゃいます。皆さんのお悩みを解決する方法の1つとして、「コミュニケーションスタイル」をご活用いただけたら幸いです。

来月の「キレイのプロ」も、皆様からいただくご質問をピックアップして、「どうしている!?こんなときシリーズ」として、Michieさんとお話しいたします。楽しみにしていてください。

idealは美容業界・ファッション業界の企業様、エステサロンの皆様の“愛されブランドづくり”のために、今後もMichieさんの協力を得ながら、ブランディングサポートを提供していきたいと考えています。“愛されブランドづくり”に関するご相談、ご質問があれば、ぜひ下記よりお問合せ下さい。